金継ぎテーマに比映画
SFC誘致県内で撮影進む
県フィルムコミッション (SFC)が誘致したフィリピン映画の撮影が県内各地で進んでいる。壊れた陶磁器を修復する「金継ぎ」をテーマにした日本女性とフィリピン男性の恋愛映画て、来年春にフィリピンで公開予定。SFC誘致のフィリピン映画として4作目になる。
ローレンスーファハルド・監督(42)が率いる撮影隊は、6日から鹿島市を皮切りに有田町や嬉野市、伊万里市を訪れ、13日まで県内の名勝地やカフェ、窯元などを舞台にカメラを回す予定だ。
10日には有田町の「しん窯」やギャラリー「庵久」でロケを実施。庵久では、主演女優の西内ひろさんが金継ぎをする場面を搬影した。
ファハルド監督は「金継ぎという修復の美と、人の縁を物語る映画にしたい」と話し、金継ぎを指導した茶道具作家の鶴田純久さん(61)は「肥前の陶磁器文化が広く紹介される契機になりうれしい」と話した。 日本での公開は未定という。
(中原奈央子)
金継ぎのシーンの撮影で、演技指導するファハルド監督(右)と女優の西内さん
西日本新聞2019年4月12日朝刊より