蒔絵の手順

本来なら金継(接合)した後に金を蒔く作業ですが、物の修復で無く蒔絵だけを谷心で頂くために始めました。
漆での蒔絵というのは時間も掛かるし大変なところがありますがエポキシのレジンを使った蒔絵でしたら誰でも気軽に出来るかと思います。

エポキシレジンに弁柄(酸化鉄)を混ぜてレジン朱漆を作ります。その液で絵を描き蒔絵の下地を作ります。
弁柄を良く磨りつぶし粒が残らないようにしないと仕上げが綺麗にならない。
黒にするには木目の細かい炭を入れます。昔から弁柄や炭を入れていたのは固まり具合が強くなるようです。

此はガラスに書いていますが他の素材へも描くことが可能です。
ガラス・陶磁器・木製品・プラスチック製品など堅い物。
描く道具はいろいろあると思いますが私は筆を使わず烏口や針などで作った箆など使っています。
液の盛り具合で立体感の有る質感が生まれます。

樹脂の表面がやや堅くなるまで温度設定や時間を置き金を蒔くようにしています。
季節により気温の違いなどでレジンが固まる時間の違いが出てくるので一定温度が保てる環境を作り出すのも大切です。そのタイミングは難しいが慣れれば時間が短縮出来ます。
金や銀など異なる素材で蒔絵を施す場合は複数回行わなければならない。
蒔く時の筆は化粧筆を使っています。毛先が細く滑らかで金を掃くときにレジンの表面を傷つけずに金を蒔くことが出来ます。

余分な金粉を拭き取り仕上げします。
エポキシレジンが完全に固まるには数日かかりますが金を蒔いた直後は触らない方が良いかと思います。

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